ぶっつけ本番、当たって砕けろ、なんとかなるさ精神の私。
英語が出来ないのにボストン単身出張に飛ばされた時は、空港で同じ業種っぽいナイスガイ(美味しいお店知ってそう)を見つけてナンパお声がけして、クラムチャウダーとロブスターにありつき(まあ仕事はなんとかやり過ごし)異国で生き延びました。
体内に良性腫瘍が発見されて、その腫瘍がいつ救急車騒ぎの激痛を招いてもおかしくないと医者に言われた時も、まあ大丈夫さと薬で誤魔化し仕事をしてました。
そんな適当人間は、こと妊娠・出産に関しても同じ調子で臨みました。
今考えれば、人一人自分の体内で育てて命がけで産むのにどうしてあんなに呑気でいられたのか。
息子が晴れて二歳になり、お役御免になって一年ほどたつ我が乳を見ながら(いやあえて目視はしてませんけども。)ふと懐かしい思い出が蘇ったので書いてみます。
「え、母乳?私の????え?」って驚いたという間抜け全開エピソード。
とにかく眠かったマタニティ生活
人それぞれいろんな妊婦生活があると思いますが、私の場合はとにかく眠かった…!!
安定期に入るまでは終わらない船旅のような気持ち悪さがつきまといましたが、安定期に入ってからは、起きていられなかった!
ちょうどその頃、諸事情で退職したので特に予定もなく家にいたのが余計そうさせたんだと思いますが、リアルに一日20時間近く寝てました。
たまに人に会うと、10代の時より肌を褒められましたね。
もう人生であんなにファンデーションがノることは無いのかと思うと…。うっ。
ということで、妊娠中に子供に何かを作ることも無ければ、育児書すらほとんど読んでいませんでした。
そんな私のお気に入りの一冊
私が読んだ育児書は、人からプレゼントしてもらったこの一冊のみ。
あまりにも私が興味を持たないので気にしてくれたんでしょうか、これは本当にオススメだから持って帰って!と先輩ママにもらいました。
はじめての妊娠・出産安心マタニティブック―お腹の赤ちゃんの成長が毎日わかる!
で、これが大当たり。
お腹の中の胎児が今どうなっているか、毎日毎日の様子が書いてある本でした。
妊娠中のお友達にも、勧めたりプレゼントしました。オススメ!
面白かった!!堅苦しかったり、不安にさせる内容ではなくて。
あとスピリチュアルな感じがちょっと苦手なので、化学的事実が書いてあるってところも良かったです。
なのにコラムで諸外国や昔の面白出産方法とか載ってるところも好き。
立った状態で出産とか。
出産してから思うと、どうやったって立っていられないと思うんですが…異文化って凄い。
やっぱり呑気な私でも妊娠中は突然不安感に苛まれることもあった訳ですが、その時にこの本に書いてあった「こうなったらどうしよう、と思うのではなく、これだけやったから大丈夫!と思うようにしましょう。」というような文章がかなり印象的で、勇気付けられました。
(いやまあ寝てたんですけどね!!でも少ない起床時間で葉酸とったりお野菜食べたり、体操したり、ね。)
「今、爪が生えてきた頃かー。今、もう瞬きしているのかー。
すごいなー…頑張れ娘よ〜…ねむ……zzz」
といった具合に、上野公園のパンダちゃん並の生活を送っておりました。
(ちなみに臨月まで娘だと言われていて愛称もつけてたのに、がっつり息子でした。)
だから母乳に対してのガッツも特に無く。
母乳マッサージっていうものをネットを見ながらお風呂で2分くらいやったことはあったんですが、なんだかピンと来なくて。
これで合ってるのか?私はお風呂で一人何をやっているのだ?と思って続けられませんでした。
いざ出産
3回くらい「私はもう死んだ」っていう痛みを乗り越え、可愛いガッツいしまちゅとご対面。
出産に時間がかかってしまったので(あんまりにも寝てたから?私のせい?イヤイヤそんな。)親子団欒カンガルータイムが終わった後、息子は一旦病院側の検査があり、少し経ってからベッドに連れて来られたのですが。
看護師さんに、「じゃあ、おっぱいあげてみようか。」と言われた時の、あの気持ち!!
…え?
あ、そうか。
え、あ、私があげるのか。私の母乳?をあげるのか。
そうか、え、私か。
母になるという自覚はあったと思うし、私なりに覚悟はしていたのですが。
なんというか今まで私の人生において脇役に徹しまくっていた存在が
突然の大役!!!!!!

違和感がものすごい
もちろん私だって母親が母乳をあげることくらい知ってた訳ですが、なんていうかコレジャナイ感が強い。
私の中のイメージは、豊かな胸をそっと服から出して愛おしく可愛い子供がそれを優しく口に含む…。
安らぎ…はごろも…深き愛……。
でも現実は、ボロッボロに疲れ切って、まだタユンタユンのお腹して、ベルメゾンで買ったパジャマ着てる私のいつもと変わらないステイタスな胸を出して、ガッツいしまちゅが飲みたいんだか飲みたくないんだか、いや飲みたくないんじゃないの、石松。口開けないじゃん。という状況。
え、ほんとにあげるの?私が?母乳????
と、思いました。
現実を教えておいてくださいよぅ
翌日は胸がガチガチに張って、それでも思うようにいかなくて、10ミリ飲ませるのも2時間くらいかかるような状態で退院の日を迎えましたが。
私に母乳なんて無理だわ。って心底思いましたね。
1ヶ月も経つ頃には、全く状況は変わって人生における一瞬の巨乳ライフを送ることになった訳ですが(でも全然プニプニじゃないんですよね。ガッチガチで血管見えまくりで怖いですよね。)そして母乳育児をしたらしたでたくさんの苦悩が待っていた訳ですが。
時間が経過してすっかり当初のことを忘れてましたが、そういえばイッチバン最初はそんなことに心底驚いたなー。と、思った話でした。
授乳やめたらみるみると巨乳ライフが終了したことにも驚きましたけどね!!!!!
いいですけど!!!(´;ω;`)ブワッ
以上です!(´;ω;`)(´;ω;`)
カグラザカマミー