母乳育児のママたちに、恐怖の乳腺炎 実体験を伝えたい
出産後の入院中は、手が腱鞘炎になりそうなほど絞っても、大して出なかった母乳。
単に体質としか言いようがないですが、その後順調に量が増えて、息子は母乳で育てました。
個人的にはミルクでも母乳でもどっちでもええでーと思ってるんですが、母乳育児の時にのみ生じる(そんなこともないのかな?違ったらごめんなさい!)乳腺炎の恐ろしさを伝えたい!!
乳腺炎、恐ろしいですよ!!そして、誰でもなり得ますよ!!!
侮るなかれ、乳腺炎
根拠の無い自信で、自分は乳腺炎とは無縁だと思ってました。
母乳はよく出るし、息子もよく飲むし。
でも、それはある日突然やってきた…明日は我が身、何が起こるか分からない。
乳腺炎、ほんっっっとに辛いです。
人生で、5本の指に入る辛さでした。
ちなみに他の4つはこんな感じ。
出産
破水から42時間、微弱陣痛だったため、陣痛促進剤投与。
薬が大層効いたのか、突然遅い来る猛烈な激痛の中出産。
最後の方の陣痛は、内側に爆弾を仕掛けられたかと。
痛みを紛らわせたかったからなのか私の中のTigerが吠えたのか、陣痛中はものすごい勢いで病院のベッドの柵を蹴り続けました。
卵巣捻転
妊娠初期に卵巣嚢腫という病気になりまして。
卵巣に良性の腫瘍が出来て大きく腫れて、それがグルッと捻転して卵巣あたりが鬱血。
痛いとか痛くないとかいうレベルではない。激痛。
自宅で叫んで救急車騒ぎ、出産よりも旦那をビビらせました。
急性胃腸炎
出産後に起きた悲劇。
上から下から、私の体の全てにバグが生じて意識は朦朧。
この時は、唯一息子のゼロから100まで旦那にお願いしました。
旦那に心から感謝。…私にうつしたの旦那だけど^^
原因不明の胃痛
これは高校生の時ですが。
胃痛で病院に行って薬を投与されたら、お医者さんが薬を間違えた。
目が覚めたら2日経過していて、「ああ…死んじゃうかと思った…」と手を握られました。
乳腺炎は、そんな経験に肩を並べる程の、辛すぎる経験でした!!
注意!生後8ヶ月経っていても、乳腺炎になる!
乳腺炎って、うまく母乳が出なかったり、子供が飲めない初期にだけかかるものだと思ってました。
生後8ヶ月当時、なんでもよく食べた息子。
離乳食がとても順調だったので、もうこのまま早めにおっぱい卒業かな〜♪息子くん、とっても優秀〜手がかからないんだからぁ〜♪って、完全に調子こいてました。
夜間は2〜3回授乳していましたが、昼間はオヤツ的な授乳1回のみに。(放っておいてもPM3:00ピッタリに飲みにきました。ちなみに、今はPM5:30頃に愚図ります。謎の体内時計システム。)
張っているかなーなんて思っては居たのですが、辞められそうなのに無理に授乳するのもアレだし、乳首もそれなりに全力で齧られたり出血してたりのボロボロで激痛を伴ったので、授乳したくないっていうのもありまして。
今思えば、体内で作られている母乳より、飲ませる量が減っていました。
あんなことになるなら、普通に飲ませておけばよかった…。
もしくは、腱鞘炎になるかもしれなくても、ちゃんと搾乳するべきだった…。
ある朝起きたら、あれ?そこらじゅう痛い
また今日もいつもの平日が始まると思ってたのに。
ある朝起きたら、全身が痛い!!!あと胸を触るとしこたま痛い!!!なにこれ!?
熱を測ったら、
ピピピピッ……
41度。
!?
初めて目にする熱に目を疑う私。
壊れているのは体温計?それとも、私…?
私と息子の戦いが始まる
すでに旦那は出勤して居て、私の実家も1時間ほどの距離にあるものの、その日に限って誰もいない。
朦朧とする意識の中、元気一杯な赤子が私にのしかかる。
…詰んだ…。
息子を放置するしかない
病院に行こうと思ったのですが、それも出来ない。
身体中が沸騰していて、立ち上がることすらままならず。
自分一人なら着の身着のままでタクシーに飛び乗ればいいんですが、常識が通じないお肉ちゃんをどうしたら…。
冷静になれば、なんとか出来たかもしれないんですが正常な判断すら一切できないほどグツグツに煮えている私の脳。
とにかく部屋で時間を稼ぐ。というか、なにもできない。動けない…。
出した結論は、目の届くところにいるので、息子を放置するしかあるまい…。
記憶ありません
結局、旦那が定時で(その日に限ってどうしても抜けられなかった)帰宅するまで、息子と家にいたんですが、正直記憶があんまりありません。
テレビやYouTubeで息子の暇をしのぎました。
それでも一日しのげるものでもないので、それはもう最悪でしたね。
抱っこしてほしくて泣く息子。私に絡みつく息子。引っ張る息子。
せめて生命維持だけでもせねばと必死で離乳食を食べさせ、抱っこできなくて可哀想なのでなんとなく歌ってみたり(呟きに近い)、でも立ち上がろうとすると全ての関節が軋んで頭がグワングワンして気を失いそうになる。
唯一はっきり残っている記憶は、床に敷いた布団で
「あーーーー、アーーーーー。アーーーー。もうやだーー辛いー、痛いー、痛いー。やだー。もうヤダーーーやだーーーいやだーーーあああああああいやだーーーーアーーー。」って、私が涙流して泣いたこと。
大人になって、感動とか葬儀でのお別れとかでなく、自分の痛みや苦しみであんなに泣いたの初めてです。
熱で気が弱くなっているのに加えて、そこを全く考慮しない息子のアタックによるストレスと、孤独と、恐怖と。
誰かに助けて欲しくて、でもどうしようもなくて、泣きました。
旦那が帰宅した時の地獄絵図
布団にいると息子がのしかかってきたり髪の毛引っ張ったりしてくるので、途中からソファに上がって横になっていたんですが、息子が抱っこして欲しいと追いかけてくる。
息子も一日我慢していたので限界が近くて、悲痛な声で私を呼んで号泣。
無理なの!!!!無理なのおおお、もう、無理いいいい無理なんだもんンンンン。って正常な判断を失って泣く私。
ソファにつかまり立ちしようとしてママを求めているのに、応えて貰えないから、延々と号泣する息子。
泣き声を聞いて、余計に泣く母(故障中。)
帰宅して旦那が見たのは、そんな光景でした。
一瞬が千秒に感じられました
もう、旦那が帰ってこないことが、ものっっっっっすごいストレスでした。
旦那はできる限りマックスで帰宅してくれたので仕方ないんですが、旦那に対するストレスではなく今起きているこの現状が辛すぎて。
全然時間たたない。全然帰ってこない。帰ってこない。帰ってこない。5分しか経ってない。帰ってこない!!!帰ってこない!!!!
待つしかない、っていう主婦の辛さ、ありますよね。
働いていた時は、1時間なんてあっという間だったけど、家庭で待ってると本当長い。
その上イレギュラーの体調不良だと、本当に旦那の帰宅が一筋の光なので、地獄の底で蜘蛛の糸が垂らされるのを待つ囚人レベルで玄関が開くのを渇望します。
適切な診察を受けないと、余計悪化する
その夜に旦那に連れられて病院に行きましたが、その時点では乳腺炎だと気づいていなかったので、内科へ。インフルエンザ検査を受けました。
「解熱剤を処方するから、母乳はやめてくださいね(サラリ)」
(胸が張りすぎて苦しいので)「無理です…やめルのは無理デス…」
「じゃあインフルエンザではないみたいだから、薬なしで頑張って熱が下がるのを待ってね。」
…なんのために…来たのか…。
結局乳腺炎だったわけなので、医師の言う通りに薬を飲んで母乳を辞めてたら、ただただ悪化していただけ。
病院に行けばなんでも解決するわけではないですね、本当に…。
結局家に帰って自分で症状を調べて、乳腺炎では?と思ったので、朝を待って(その時点で38度くらい)出産した病院にて、助産師の母乳マッサージを受けて、楽になりました…。
いのちだいじに!おっぱい大事に!!!
育児中、ついつい我が子第一に考えて行動しがちですが、実はママが倒れるのも家族総倒れになりますよね。
体調管理はママも気をつけていると思いますが、母乳育児にも慣れた頃にも、乳腺炎の脅威は潜んでます!!
私の拙いボキャブラリーでは伝えきれないかもしれないので、最後に叫んでおきます。
乳腺炎、すっっっごい辛いです!!!!
硬くなってるところがあれば、しっかりマッサージを!!
お気をつけて!!!!!!
カグラザカマミー
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