【東京衛生病院】痛い?和痛?時間がかかる?無痛分娩レポ(後編)
東京衛生病院(アドベンチスト会)の無痛分娩レポ後編です。
入院2日目
05:04 起床
おはようございます。
速攻でガッツリ眠れました。睡眠薬最高。
むしろ臨月は細切れ睡眠しか出来なくなっていたので、22:00〜5:00まで眠れたことが幸せいっぱい!
5時が起床時間でしたので、洗顔・歯ブラシをして戦いに備えます。
抗生剤も飲みました。
今日は第一子で最強に私を苦しめた陣痛促進剤がいよいよ始まるぞー。
ドキドキドキ!!!
05:20 点滴・NST
着々と準備が進みます。
05:41 陣痛促進剤スタート
ヒエエエエエ。
怖くて、東京衛生病院の無痛分娩レポを読み漁っていた私。
ここから、子宮口5cmになるまで麻酔なしで陣痛と格闘!という情報を既に得ていたので、やるぞー、やったるぞー。怖いいいいいいい。いやでも、5cmからは無痛になるのだから…!!やるぞ…!!私は…命を産むんだ…!!!!と気合いを込めました。
前日でも書いた通りオープンマインドな性格ではないので助産師さんとは必要最低限しか話さない私。
心の中でこんな格闘をしていたなんて夢にも思われなかっただろうと思います。
06:05 麻酔開始
「はーい、じゃあ麻酔入れますねー。」と助産師さんが登場。
…え?
子宮口確認せず?
陣痛促進剤入れて20分後にもう麻酔??
まだ全く痛み来てないけど…?
え……5cmまで我慢するんじゃないの…?
嘘でしょ?
いいの?
…いいの!!?!?!
ほんと!?!!?!?!?!
旦那に「麻酔!!!!入る!!子宮口5cm前に!!!!!!」って今すぐLINEしたいくらい内心喜んでました。
でも、私はオープンマイン以下略なので、「あ、はーい。」としか言いませんでした。(暗ッ)
そもそも明るく「5cmまで開くの我慢するの怖いですー^^」って昨日会話しておけば、無駄にビビる必要もなかった。
人間、コミュニケーション能力って本当に大事ですね…。
人様の体験レポートも、参考程度に読むのが一番ですね…。
06:35 陣痛スタート
麻酔はしっかり効いていますが、昨日のような怠さはありません。
ただ、身体の感覚が鈍いだけです。
でも3、4分感覚の張りが来ているので陣痛スタートしましたねー。と言われました。
実感…無し!
07:08 破水
医師による人口破水処置が行われました。3秒で終わりました。
第一子は実家で破水しててんやわんやだったので、こんなに心が落ち着いた破水があるなんて…と感動しました。
07:15 子宮口確認
この時点で3cm開いていました。
眠い。眠いです。
無痛ゆえの余裕です。
07:29 降りて来た?
子宮口の痛み…というか、痛くはないので、感覚と言うんでしょうか。降りて来てるのかなー?という感覚がありました。
不思議なもので、痛みは全く無いのに胎動はもにもに感じます。
07:30 赤ちゃん可愛い
無痛にして良かった!と思った瞬間が意外なタイミングで訪れました。
痛みが全く無いのに胎動を感じたり、降りて来てる?という感覚があるので、突然お腹に話しかけたくなったのです。
実は、今回の妊娠中は上の子にかかりきりで、胎児に話しかけたり思いをはせることがほとんどありませんでした。
二人目の今回の方がつわりがしんどくて、体調不良の期間が妊娠前期も後期もあったため余裕が無かったのもあります。
それが、久々にどこも痛くなくて、恐怖もなくて、はじめて赤ちゃんと2人きりで個室にいられて。
その状況で身体に赤ちゃんの感覚を感じたら、出てこようとしてる…可愛い…可愛い…!と思ったのです。
自分でも驚きました。
陣痛中にこんなに赤ちゃんが可愛くて待ち遠しい満たされた気持ちになれるなんて、無痛分娩の良さをここでも実感した次第です。
08:18 子宮口4cm
「順調よー。5センチから30分で分娩台もあり得るからねー。」と言われました。
ちなみに旦那は9:00到着予定です。
08:26 きてます
「1分おきに張りが来てるよ〜。」と言われましたが自覚症状はありません。
トイレに自力でいけないのでお小水を出してもらいました。かたじけない。
膣が内側から外側に押される感覚があります。
全く「痛み」では無いですが、結構強めの押される感覚でした。
08:36 きてます!
「下へまいりまーす」と胎児が言っているかのように、だんだん降りて来ている感覚がわかります。
なにこれすごい。
09:25 降りてます!!
おりてきてるー!と自分でわかります。
膣がグイグイ押されるのが頻繁になって来ました。
その感覚が、お尻の方にも来たら教えてねと言われていましたが、だんだん、来た、かな?
09:45 麻酔追加
痛みは全くありません。
10:00 子宮口5〜6cm
順調です。
そして、旦那到着。
9時に来るのでは無かったのでしょうか…?
でも全く問題ありません。全く気になりません。
なぜなら、痛く無いからです。
(助産師さんだけ、間に合わないのでは?とちょっと焦ってくださってました。)
11:32 いい感じです
時計でいうと2時から7時の方向は、ほとんど開いているとのこと。
そうか。そういう開き方の偏りもあるのか。と明後日の方向に旦那が感動していました。
痛く無いので、旦那と気楽におしゃべりをして待ちます。
今回は良い意味で出番が無いな〜と旦那も嬉しそうです。
一人目の時は腰をさすったり、腕がつりそうになりながらもボールを押し当ててくれたり、食べられそうなものを買ってきてくれたり、奮闘してくれたのです。
11:34 麻酔の追加確認
「痛くなくても、あれ?って少しでも思ったら、大げさでもいいから呼んでね。麻酔追加します。」と言われました。
「膣やお尻をグイーってやられる感覚があるだけなので〜」と言ったら、「感覚がある時点で麻酔入れてもいいんだよ〜!」と言われて、(あ。この優しさ本当最高。)と思いました。
11:44 麻酔追加
グググググッという強い感覚はだいぶお尻の方に来ました。
全然耐えられる痛みですが、感覚というよりは痛みっぽくなって来たので、甘え!と我ながら思いながらも、麻酔を追加してもらいました。
途端に、お尻の痛みがひいていきます。
変な話、痛みがなくて胎児が降りて来ている感覚だけを味わっているので、出産中にゴルフボールやテニスボールを肛門に押し当てるのが効くのは、この降りて来ている内側からの肛門付近への圧迫感を和らげるからか!!と冷静に分析できました。
一人目の時は、この感覚(というか爆発的な痛み)以外にも子宮や腰の激痛などがプラスされて痛みの大運動会だったので、ボールがあると確かに楽な気がするけれど、一体なにがどう作用しているのかなんて全く分かりませんでしたが、およそ3年越しに謎が解明されました。
11:53 全開
グイッ!!!!!!!と大きな感覚がありました。(痛みでは無いです。)
きた!!これは、来てる!!と確信してナースコール。
子宮口は全開でした。
「子宮口10cm〜♪」の記念写真です。
無痛分娩でなければ到底撮れない写真だと思ったので、撮影しておきました。浮かれててムカつきますね。
子宮口全開の、中から押し出される感覚。いきみたい感覚。
一人目の時は、本当にパニックレベルの痛みで、いきんではいけないのに身体が勝手に出産体制に入ってしまって、いきんでしまう!どうしよう!と焦って怖くて怖くて仕方無かったのを思い出して、雲泥の差を実感しました。
いよいよ分娩室に移動します。
ここまで全くの無痛。
もう産めるんだ…本当に、もうこれで出産できるんだ…と感動しながらベッドごと運んでもらいました。
12:09 出産
10分もかからずに、3回のいきみで産まれてきてくれました。
痛みが無いといきむのが難しいのでは?と思っていたのですが、助産師さんの、「吸ってー吐いてー、吸ってー、いきんで!」の掛け声にしたがって、全く問題なくいきむことができました。
力も、全然入れられます。
ノープロブレムです。
赤ちゃんの頭が出る感覚、そのあと身体がツルリと出てくる感覚が味わえて、「産まれた…!」と思いました。
痛みが無いので、赤ちゃんの感覚だけを感じることができて、産んだ実感が強かったです。
そして、泣きました。(涙が4粒くらいね!照///)
一人目の時は、とにかく疲労…やっと終わった…なにが起きたの…状態だったので、産んだ感覚があって、可愛いと思える体力があって。
これにて、無痛分娩が無事に終了しました…!!!!!
祝い膳
出産翌日の祝い膳も記念に載せておきます。
この病院はパーフェクトに最高ですが、ポリシーがあって病院食に肉が出ない^^
私のようなジャンキー人間にとっては「ご飯だけは美味しくは無い。」のですが、それでも祝い膳って嬉しかったです♡
お会計について
無痛分娩+4泊5日+ロキソニン/鉄剤7日分処方=出産一時金差し引いて、約35万ほどかかりました。
無痛分娩を体験してみて
安易な言葉で表現してしまうと、無痛分娩最高でした。
もうちょっと堅苦しくお話しすると、私がここまで無痛分娩に感動できたのは、一人目の難産を経て、二度目の出産だったからだと思います。
実際に無痛分娩を選択するのは経産婦に多い傾向があるようですが、一人目の自然分娩を経験していなかったら、もしかしたら私もこの出産方法の素晴らしさを理解しきれていなかったかもしれません。一回目のお産と常に比較する事ができたからこそ、いちいち全てに感動することができました。
また、一人目で無痛を選んでいたら、陣痛を味わってみたかったかも。と心残りになった気がしないでもないです。
だからこそ、「皆さんもぜひ無痛分娩を!」と言う気にはならなくて。
無痛分娩最高だった〜みんなもやりなよウェ〜イ!!って言う簡単なお話でもなくて。
私の一人目の自然分娩に至っては、本当に長くて激痛で恐怖体験だったのですが、それも私にとってはとても大切な思い出です。かけがえのない経験だったと思っています。息子が大きくなっても忘れないだろうし、心から頑張ったと胸を張って言うことができます。命をかけて命を産み出した自負もあるので、自分ごときの人生、この世の何の役にもなってないと思ってましたが、息子かその子供、またはその子孫が何かを成し遂げてくれたら、それでいいじゃない。と思えるようになりました。(壮大すぎ?笑)
そして今回の無痛分娩では、出産時における苦労や痛みは全くなかったけれど、長い妊娠期間を乗り越えただけで全ての妊婦は褒められて然るべき苦行だと思っているし、痛みがない分出産中に穏やかな気持ちになれて、娘に思いをはせることが出来たので、これも私にとっては大切な想い出です。そして、新生児の娘は既にかけがえのない宝物です。痛みを乗り越えて産まなくても、愛しくて愛に溢れるのは、言うまでもなく変わりません。当たり前です。私の赤ちゃんだもの。当たり前です!!!!
どちらも大切な私のお産体験です。
妊娠・出産は一人一人のエピソードがあって、そのどれもがお母さんにとっての貴重な経験だと思います。大変なのは陣痛きてから産むだけの期間だけじゃないしね。長い妊娠期間も含めて、あらゆる経験がそれぞれにあります。
私のように一人目の出産が壮絶で、かなりトラウマになってしまった人や、出産関係なく痛みに関して恐怖やトラウマがある方、(または医療的観点から必要な方は言うまでもなく。)無痛分娩という素晴らしい選択肢があることに、ひたすら感謝したいと、そう感じた今回の出産でした。
最後に、私は未経験なので語る口が何も無いから帝王切開に触れていないだけで、全くもって、下から産むことにこだわっている訳ではありません。
この世の全てのお母さんに、幸多からんことを!!!