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キッザニアの思い出日記〜花散らす親子〜|キッザニア英語day・コロナ渦のkidzania・English Wednesday

出かけるのが嫌い。

昔、「W KILLER」というゲームがあった。この世に知っている主婦が10人しかいないゲームである。やっている最中は楽しいのだけどめちゃくちゃ疲れるし、そろそろ辞めたくなる。けれど終えてみると、またやりたいと思う。

それを家から一歩も出ずに2週間やり続ける学生時代を送っていた。

そもそも幼少期、家族での外出は徒歩5分のロイヤルホストしか無かった。「あの川を超えたら、お父さんは爆発する。」というのが父の口癖だった。

隅田川は我が家にとっての国境であった。

そしてインドアファミリーである我々は暗黙の了解で「予定は一日に一つまで。」という人生を過ごしてきた。

が、先日Twitterで「幼少期にインター等に通うことのメリットは、教育もあるが、一日のスケジュールにアクティビティがギッシリ詰まっていること。これが標準となるため、人生の密度が変わる。」という意見を見た。

衝撃的。なるほどね?

それでいくと私の人生の密度は小池百合子もニッコリの過ッ疎過疎。

素直が取り柄の私は、早速幼稚園の後に予定を入れることにした。

「キッザニアに、行こう。」

キッザニアは子供の職業体験が出来る商業施設である。

(笑顔)+(コスプレ)ー(餃子)=キッザニア
※餃子を足すと、ナンジャタウンとなる。

ららぽーと豊洲内にあり、トイザらスを無事に誤魔化して通り過ぎることができれば、そこがキッザニア。

二部制のため、第二部(16:00〜)は幼稚園の後で間に合う。16:00前に行くと、整理券が配られ、整理券番号順に開場後に入園できる。

行く前の事前の情報収集では

・開場時間に行かず、早々に並んで整理券を取るべし
・人気の職業をするなら整理券がマスト!

など書いてあったが、全部無視した。こちらはルール無用の幼稚園児2人を連れているのである。努力はしない。

それぞれのパビリオン(職業体験)を予約し、時間になったら職業体験し、以下それを繰り返すというシステム。職業体験中は親がその場を離れても良いため、息子と娘がやりたいパビリオンが異なっても大丈夫。親がパビリオンの行き来で2倍歩くだけ。足腰が死ぬだけ。

このブログで唯一の有益な情報を載せる。

  • はじめて来たのでぇ〜、仕組みが全然分からなくてぇ〜〜、と伝えてみたら係の人が予約等ものすごく手伝ってくれた。神様。感謝永遠に。
  • コロナ渦なので、空いている
  • とはいえ、森永やピザーラなどの人気パビリオンは早くから並んで整理券をGETしないと遊べない(ので遊べなかった)
  • 一方で、消防士・パイロット・警察官など普段はこれも争奪戦なのだろうな(知らんけど)と思われるものが余裕で遊べた
  • 水曜日は半数のパビリオンが英語になる。子供の英語力0が前提なので、基本的に相互の会話が有るわけではない。
  • 英語力向上に直結というより、英語学習している子が「おっ、英語で話しかけてきますやん。おもろw」と思ってくれたらいいな。くらいの刺激。

入場して1番最初の予約は、「どうしても子供がやりたいもの」や「人気の職業」に人が集まる。不人気パビリオンは後回しにしてもどうせ空いているので初手で予約するのはもったいないようだ。

でも私は何が人気かよく分からない。人生の密度が薄いから。森永とピザーラは開場ぎりぎりに到着した時点で、今日は無理ということしかわからない。じゃあ何を予約したらいいんですか。

けれど姑息なので、どこの遊園地にも存在する「マスター(何度も通っており仕組みを熟知し新人バイトより詳しいお客のこと。目が違う。)」を目ざとく発見した。なるほどこいつぁー良いじゃないか。私のことはトンパと呼んでほしい。

開場を待つ間、「いい?今日は到着が遅かったからあのコースで回るよ。これはどうする?」「なるほどねその作戦で行こう」などとマスター親子の会話が聞こえてくる。

午後の部が開場した瞬間、私はその人についていくことにした。

「子どもたち、ママから離れないで。絶対にママを追いかけてきて。(ママはあの人を追いかけるから。)」

その甲斐あって、開場ぎりぎりに到着した割には「いつも人気ですぐ予約がいっぱいになる(スタッフ談)」という絵の具屋さんの予約を獲得することが出来た。ありがとうマスター感謝永遠に。

絵の具屋さん(サクラクレパス)も、水曜日だったので英語対応のパビリオン。一回につき2人までなので、この回は我が兄妹しかいない。

「ここから英語で話します。分からなくてもいいです。日本語の後、おなじことを英語で話しま〜す♪」とのことだった。お花のように可愛い若い女性スタッフ。

うちの兄は男児によくある「俺ゲームうまいんだよ!!」アピールをしたがるので、「ぼく、英語分かるよ!」とか言い出したら(ちょっと)うざいなと思ったけど、なんかぼーっとしてたらしくてとっっっっても珍しく黙って聞いていた。

妹は他人と喋れないタイプなので、ただ静かに座っている。

仕事内容は単純作業で、好きな色の絵の具を5色選んで、ボトルに詰めて、持ち帰ることが出来る。(お土産になるパビリオンはどうやら人気らしい。)

と、お姉さんが説明を日英でし終わり、「では、言ってみましょう〜!Repeat after me. Let’s Start~!」と笑顔で開幕してくれたところで、事件が起きた。

「あー………OK. これ以外に色は無いの?僕はピンクが好きだからピンクがいいんだよ。紫と赤しかないし…あっちから選んでもいい?あれはピンクじゃない?どうしよっかな、あー、でもそっか、この紫もピンクに近いか。どうしよう、どう思う?何がオススメ?(英語)」

息子がまくしたてた。ご紹介が遅れましたが、こちらアキバで獲れたて産地直送のキモオタ気質です。まさにアキバの超絶早口。

水曜日は英語DAYにつき、英語を話す子が来るのは日常茶飯事だと思うのだけど、さっきまで女の子みたいな風貌で黙って話しを聞いていた少年が、いきなり超絶オタクアキバ早口マシンガンになったから、お姉さんすごく面食らったのだと思う。あまりにも、あまりにも驚いてしまって、そして、ものすごく声が震え出した。

「ピンクは…えっと、……あの」

もしかしたら、彼女は英語がものすごくペラペラなわけではなく、水曜日はいつもの内容を英語で定型文として覚えて、話してくれていたのかもしれない。

しかし答えが返ってこないのでオタク特急は止まらない。

「色の名前が面白いね。動物の名前がついてる。ピンクはフラミンゴとか?フラミンゴピンクは無い?ふふっwwwフラミンゴピンクwww技みたいだねwwwでゅwww(英語)」

気持ち悪。私はそっとスマホのビデオ撮影を終了した。

「ピンクが…無いです。こ、ここから、選んでください。(英語・震え)」

「なるほどなるほど?でも一つ言っておくけど、ピンクは入れるべきだよ。だってピンクは(英語)」

いいから早く選びな。(日本語・私)」

妹は妹で、黒・金・紫…と淡々と色を集めている。黒魔術でもはじめるんか?

それにしても、お姉さんの震えが止まらない。

ふと、ある可能性に気がついた。

もしかして、(いろんな子供が来るのは慣れているだろうし)私が、いけない…?

170cm近くあって、腕が筋張っていて、黒い服で、全然そんなつもりは無いんだけど表情筋が衰えているので常にキレているように見える、私が…?至近距離で腕を組んで見つめているのが、監視のようで怖いのかもしれない……?

いやいや、そんなまさか…?

とはいえ、子供はすごく楽しそうだったけれど5本のボトルにインクを詰める作業も、見ている側は1本目で飽きたので、お姉さんの視界に入らないところに移動してみることにした。

終わる頃に迎えに行ったら、双方で簡単な英会話をしながらとても楽しそうに作業をしていて、危うく震えすぎて花びらが無くなりそうだったお花は輝きを取り戻していた。

……お姉さんに聞かないと何が起きたのかは分からないけど、やはり私のせいだった可能性もあるし、息子のせいかもしれないし、オタク×鉄仮面が、W KILLERで怖かったのかもしれない。

やっている最中は楽しいのだけどめちゃくちゃ疲れるし、そろそろ帰りたくなる。けれど終えてみると、また行きたいと思う。

キッザニア、楽しかったです!!!!!

また行きます。

おしまい。